
そろそろステップアップしたパズルをやらせてみようと思い、2歳の娘に20~26ピースのキッズパズルを購入してみました。
最初はうまくできなかった娘ですが、コツを教えてあげると、それ以降すんなりと完成できるようになりビックリ。今では、どんどん新しいパズルをやりたがっています。
今回は、我が家で成功したパズルの教え方や選び方をまとめてみました。
お子さんの初めてのパズルや2歳からのパズル選びに参考にしてもらえると嬉しいです。
我が子に合ったキッズパズルの選び方
パズルの難易度は、ピースの数や形状によって変わります。どんな絵柄や形状が幼児に向いているのか、パズルの知育効果や対象年齢とあわせてご紹介します。
ポイントは、親の好みや対象年齢にあわせたパズルではなく、我が子に合ったパズル選びをすること。
キッズパズルは知育にぴったり。パズルがもたらす効果
パズルは、子どもの知育にぴったりの遊びです。
パズルは、早ければ1歳から始めることができます。我が家では、初めてのパズルを簡単に手作りしました。
一般的なジグソーパズル(ピースが規則的な形)と違い、幼児向けに作られたパズル(ピースが不規則な形)は「キッズパズル」と呼ばれています。
パズルが子どもにもたらす知育効果は、こんなにたくさん。
- 想像力
- 集中力
- 観察力
- 記憶力
- 空間認識能力
絵を見ながら絵柄を完成させていく観察力や想像力だけでなく、課題に取り組む集中力や記憶力も養われます。
最近では将棋界の藤井聡太騎士が、幼少期から知育パズル「キュボロ」を使って直観力を鍛えていたことが話題になりましたね。
ここまで複雑なパズルは慣れてから追々やるとして、キッズパズルを始めるなら紙製の「板パズル」がおすすめです。
キッズパズルの対象年齢。簡単ぐらいがちょうどいい
紙製のキッズパズルは、誤飲防止のためピースが大きめなので、絵柄が見やすいのが特徴です。
ピースによって対象年齢(目安)が異なるので、我が子に合わせたピースを選ぶようにしましょう。ただし、メーカーによってピースの対象年齢が異なるので、一概に年齢だけでは判断できないことも。
「くもんのジグソーパズル」の対象年齢
- 1歳:1ピース
- 1.5歳:2~6ピース
- 2歳:9~20ピース
- 2.5歳:24~48ピース
- 3歳:54~88ピース
こちらはくもん出版が販売するパズルの対象年齢の目安ですが、PINOCCHIOの「天才脳 はじめてのパズル」では、30~80ピースを対象年齢3歳~としています。
また、アポロ社の「きかんしゃトーマス レッツゴートーマス」は、20ピースで対象年齢を3歳~としています。
このようにメーカーで、ピースの数や形によって対象年齢が異なります。
なので、2歳半だからといって、パズルに慣れていない子どもにいきなり48ピースのパズルをやらせてみても完成できる子は少ないでしょう。
まずは、簡単すぎるぐらいがちょうどいいと思います。大切なのは、完成したときの達成感を味わうことです。
いきなり難しいパズルに挑戦しても子どもは集中力が持ちませんし、飽きてしまいます。
個人的には、実年齢より半年前に目安を合わせることです。(例えば2歳半であれば、2歳の目安にあわせる)
キッズパズルの選び方。大事なのは「楽しく続けられること」
幼児向けのおすすめパズルは、本屋や文具店で販売されている紙製の「板パズル」です。
各メーカー様々なキャラクターの板パズルを販売しており、価格も500円前後で販売されています。
- 子どもが好きなキャラクターや動物の絵柄を選ぶ
- ピースの形状は、複雑なものより単純なものを選ぶ
- 絵柄だけでなく、興味があれば「数字」や「ひらがな」入りのものを選ぶ
- 目安のピース数より、「我が子が完成させやすい絵柄」かどうか判断する
親御さんよっては、「うちはあまりキャラクターものを買いたくないのよね…」という方もいるかもしれません(以前の私がそうでした)が、やはりキャラクターの絵柄は子どもの食いつきが凄まじく良いです。
大人が好きそうなおしゃれなデザインや高価な木製のパズルなんかより、単純に好きなキャラクターのパズルの方が子どもが楽しんで遊びます。
くれぐれも「毎回買うのが勿体ないから、長く使えそうなパズル」という理由で選ばないように…。大事なのは、子どもの食いつきが良いパズルかどうかです。
難易度が高いパズルから低いパズルに合わせていくのではなく、難易度が低いパズルから徐々に難易度を上げていくのがポイントです。
1. 我が家で成功したキッズパズルの教え方【アンパンマン編】
実際に我が家で購入した板パズルを使って、パズルを完成させるまでの教え方やコツをご紹介します。
当初、20ピースのパズルに苦戦していた2歳の娘ですが、こちらの26ピースのパズルだとすんなり完成できました。
完成しやすかったパズルの特徴やポイントなどをまとめました。
セイカ「アンパンマン」の数字パズル(26ピース)
当初、20ピースの「きかんしゃトーマス」の絵柄で苦戦していた2歳の娘ですが、こちらの26ピースのアンパンマンの絵柄だと、少しコツを教えてあげるとすんなり完成できました。
ピースの数ではなく、ピースの形状が完成しづらい原因だったようです。
「アンパンマン」の数字パズルを選んだポイントとしては、
- 最近「アンパンマン」熱がすごい
- 最近「数字」に興味を持ちはじめた
- フレームの端に主要キャラクターが勢ぞろいで絵が合わせやすそう
以上3つの理由が、娘にもぴったりだと思ったからです。
こちらのパズルは、ピースの形状が単純な作りになっており、1ピースごとにキャラクターの顔がしっかり描かれているので、何のキャラクターか判別しやすいのが特徴です。
そして、上段にメジャーなキャラクター(アンパンマンやバイキンマンなど)がいて、下段にマイナーなキャラクター(動物たち)がいるので、上から下に徐々に絵合わせができます。
キッズパズルの教え方やコツ
教えるときのポイントですが、パズルをやったことがある人ならお馴染みの「角や端から埋めていく戦法」です。
子どもも同じで、まずはフレームから完成させていくと全体像が把握しやすいので、端にいるキャラクターから埋めていくように誘導します。
コツとしては、それぞれのキャラクターの頭部や体の一部がピースとフレームに分かれているので、「バイキンマンの頭は、どこにある?」や「カバさんの手は、どこにある?」などヒントを与えながら進めていきます。
それでも絵柄が見つけられなかった場合は、ピースを持ってフレームの周りをゆっくり回り、「カバさん、ピザ食べてるね」などとヒントを与えつつ、似た絵柄を見つけやすいように誘導します。
じっくり時間をかけて、一緒にフレームの端からピースを埋めていきます。
1ピースごとに上手くはめることができたら、オーバーリアクションで褒めてあげてください。子どもは得意気になって、どんどんやる気を出してくれます。
フレームができたら、あとは数字を1から順にはめていくのみです。(もし、まだ数字に興味がないお子さんだと難しいかもしれません)
こちらの絵柄は、キャラクターだけでなく、数字もきれいに1つずつピースが分かれているので、ナンバーや個数で数字を認識しやすいです。
こうやって、ちょっとしたヒントを口頭で少しずつ与えてあげることで、娘は一応自力で初めての絵柄を完成させることができました。
もちろんパズルが完成したら、今まで以上にオーバーリアクションで褒めてあげてください。
恐らく、2回目、3回目もすぐにやりたがると思いますが、その際も悩んでいたら少しヒントを与えてあげてください。あまり長く悩んでいると、集中力が切れてしまうので注意が必要です。
2回目、3回目にやるときのポイントは、先ほど1度絵柄の完成図を見ているので、「うさぎさん、ジュースを持っていたよね」や「カレーパンマンとアカチャンマンが一緒にいたね」など、思い出しながら埋められるようにヒントを出してください。
2. 我が家で成功したキッズパズルの教え方【きかんしゃトーマス編】
次に、なかなか成功できなかった20ピースのパズルに再挑戦して成功した際のポイントをまとめました。
1度、アンパンマンのパズルでコツを掴んだ娘は、こちらも再挑戦ですんなり完成させることができました。
アポロ社「きかんしゃトーマス」のパズル(20ピース)
当初、何度か挑戦してなかなか上手く完成できなかった「きかんしゃトーマス」のパズルです。
ちなみに、20ピースですが、対象年齢は3歳~となっています。
何も考えずに、娘の好きなキャラクターだからと購入したパズルでしたが、上手くできない理由がやっとわかりました。
こちらのパズルは、先ほどのアンパンマンのパズルに比べて、ピースの形状が複雑なんですね。
キャラクターの顔も真っ二つに分断されているピースもありますし、ピースの繋ぎ目も2歳の娘にはわかりづらいんだと思いました。
ただし、こちらのパズルも最初は上手くできませんでしたが、先ほどのアンパンマンのパズルが何度もできるようになってから再挑戦すると、上手くできるようになりました。
キッズパズルの教え方やコツ
このような複雑なピースを進めていく際も、先ほどと同様、「角や端から埋めていく戦法」です。
角を埋めていくと、なんとなくキャラクターの顔が見えてきますよね。
その後、複雑な形のピースを無視して、垂直になっているピースを探して端からどんどん完成させていきます。
まだ形でピースを認識していないお子さんだと、「ジェームス(左上の赤い列車)の体を探そう」と言って誘導します。角のピース以外に、ジェームスの体は3ピースに分かれています。
このようにキャラクターごとに完成させていくと、徐々に全体像が見えてくるので、完成できたキャラクターの隣のキャラクター…などと、少しずつ完成させていきます。
そして、問題は角や端のピース以外の真ん中の6ピースですが、キャラクターの体と隣接するピースが4ピースあるので、ヒントを出すとわかりやすいです。が、残り2ピースは形で判断するしかありません。
このようにピースの形状によって、ピースの数が少なくても完成しづらいパズルもあるので、購入する際に「ピースの形状」や「絵柄」が完成させやすいものか注意して見るようにしてみてくださいね。
まとめ
おさらいになりますが、まだパズルに慣れていないお子さんにパズルを教える際は、
- 必ず親子でパズルをやる
- 口頭でヒントを与える
- 1ピース完成するたびに褒める
- 全て完成したらさらに褒めちぎる
とにかく、パズルは親子で一緒にやらないと上手くなりません。
子どもが自分で答えを導きだせるように、親が上手にリードしていくことが大切だと思います。(なるべく親が手を出さないで見守る)
そして、小さなステップでもしっかり褒めて、子どものやる気を高めてあげることがポイントかなと。
ちなみに、板パズルは購入するとクリアケースがついていてパズルを収納できるようになっていますが、薄いクリアケースは子どもには入れづらいので、我が家ではデザイン缶を使っています。
これだとざっと片づけて、蓋を閉めるだけなので2歳でも簡単にできます。カラフルなデザインで子どもが好きそうなものだと、お片付けまで楽しんでやってくれるのが嬉しい。
缶を開ける→パズルをやる→缶に片づける、という一連の動作も一緒に覚えると親御さんもストレスフリーなはず。